日常の服は、洗濯と、在庫と、季節で減る。その層を、高価格だけで埋める必要はない。基本の枚数は、手が届く質で回し、線が出る一本に、予算を置く。役割分担だ。

ハイエンドは、素材と、型と、希少で、値段が立つ。毎日の摩擦に、向かないものもある。ユニクロのような層は、更新と、清潔と、実験に向く。実験を、高い服で全部やる必要はない。

安い服が悪いのではない。全部を、同じ仕事に就かせるのが、粗い。

見え方は、フィットで逆転する。高い服の、緩い肩より、手頃な服の、戻る線。価格帯の話を、完成度の話と混ぜない。

同じ色を、両方で持つこともある。白いT、ネイビーのニット。触ったときの差、三年後の差。差を知っている人は、どちらも、正しく使える。

ブランドの階段を、人格の階段にしない。役割が言えると、買い物は、欲望ではなく、編集になる。それが、大人のワードローブの、実務だ。