競馬の話は、すぐに父、母、祖父になる。血は、能力の保証書ではない。距離、芝ダート、早熟か、という仮説の束だ。その仮説の、日本での大きな点の一つが、サンデーサイレンスだ。
1990年代に導入され、後継が、今の番組の名前を埋めている。ディープインパクトなど、子の世代の物語も、この線の上にある。全部を家系図にする必要はない。現代の日本競馬は、この影響のあとにいる、と知っていること。
血統は運命ではない。ただし、適性の仮説としては、強い。
母系、スピード、スタミナ。言葉は増える。増やす前に、今日の距離と、地面に、その血が合いやすいか。仮説として使う。外れたら、仮説が外れた、でよい。
外国産、輸入種牡馬、内国。地図は、年々書き換わる。血統の教養は、暗記大会ではなく、今の番組を、家系の風として読むことだ。
馬名の前に、父の名を一つ見る。それだけで、予想は、印象から、仮説に移る。サンデーは、その見方の、いちばん有名な入口だ。
