初めてのラウンドが緊張するのは、打ち方より、流れが分からないからだ。受付、ロッカー、スタート地点、ティーの順番。カート、昼食、19番。型を知っていると、スイングに頭を残せる。

スタートは、時間厳守だ。遅いことは、自分のマナーだけではなく、組の問題になる。直前の練習は、体を起こす程度。新しいフォームの実験は、コースでは高い授業料になる。

ゴルフの一日は、一打目より、受付と、準備の歩きで決まる。

ホールとホールのあいだ、誰が先に打つか。遠い人、という原則がある。グリーン上は、ピンに遠い人から。例外はある。分からなければ、聞けばいい。聞くことは、遅いことより礼儀だ。

雨、暑さ、飲み物。体力のスポーツでもある。スコアが崩れる午後は、技術より、足と集中のことが多い。19番で話す内容は、数字より、面白かったホールで足りる。

流れを知っている人は、初対面の組でも安心される。ゴルフの教養は、スイング理論の前に、一日の設計図だ。