ポスター、椅子、フォント。美術館に入っているデザインは多い。美術か、デザインか、という境界の議論は、終わらない。実務的な切り方は、目的だ。使う人の、問題を解いているか。見る人の、経験を作っているか。両方している作品も、たくさんある。
二十世紀は、工業と、複製と、都市が、絵の外の視覚を増やした。バウハウス、日本のグラフィック、プロダクト。名前を並べなくても、生活の中の形を、意図として見てよい。
デザインは、美術の下ではない。人と物のあいだの、別の仕事だ。
署名のある一点と、無名の量産。価値の付け方が違う。違うことを、上下にしない。毎日使う角のRが、美術館の一点より、あなたの体を知っていることがある。
ファッション、建築、UI。隣接は広い。tashinamiの地図では、アートの部屋から、隣のジャンルへ歩ける。境界を守ることより、目的を言えること。
美しい椅子は、彫刻にも見える。座れるかが、残る。その差を、貶しに使わない。仕事の種類だ。種類を言えると、展示のキャプションは、急に親切になる。
